真田丸(22話「裁定」)を観た感想 北条氏政と徳川家康の違い
2016/09/09
♦北条氏政と徳川家康の違い
真田丸(22話「裁定」)を観たんですけど。
一番思ったことは、北条氏政と徳川家康の違いです。
二人は歩んできた人生や環境が違うので、どちらが正しいとか、間違っているとか言えませんが。
北条氏政は秀吉に頭を下げることが出来ず、秀吉に滅ぼされてしまいます。
しかし、家康は不本意ではありながら建前として秀吉に頭を下げ、秀吉の死後、天下を取ります。
もし氏政が、家康のように秀吉に頭を下げていたら天下を取れていたかは分かりませんが、少なくともこの時に北条が滅亡することはなかったんではないでしょうか?
氏政の重臣である板部岡江雪斎も秀吉に頭を下げるように説得をしましたが、氏政は聞きませんでした。
私が北条氏政の立場だったら、秀吉に頭を下げていたと思います。
しかし、氏政には育ってきた環境や私なんかが分からない状況もあったのかもしれません。
どちらにしても、氏政の判断が北條の滅亡を決定づけたに違いはないと思います。
♦北條氏政は何故意地をはるのか?
北條氏政は秀吉の上洛をするようにというお達しをことごとく無視します。
真田丸では真田昌幸も最初は上洛を拒否していましたが、最終的に上洛しました。
また、徳川家康も秀吉に頭を下げています。
氏政は何故そこまで上洛をしないことに固執したんでしょうか。
一説によると氏政は「凡将」と言われたりしていますが、先を読み切れなかったんでしょうか。
またもう一つは、上杉謙信にも武田信玄にも攻められても耐えることが出来た小田原城に絶対の自信を持っていたとも言われています。
いずれにしても、これが裏目に出て北条は滅びてしまいます。
♦戦国時代は「昨日の敵は今日の友」
真田丸を観ていると、色んな人間が敵になったり味方になったりしています。
まさに「昨日の敵は今日の友」です。
戦国時代は「戦国」ですから、色んな権力争いがあるのは当然と言えば当然ですが、だれを信用していいのか分からなくなり、心が病んでしまいそうです。
そんなことを言っていたら、この時代は生きていけないんでしょうが。
特に織田信長が家臣の明智光秀に殺されたり、自分の父親を殺した秀吉の側室になったお茶々。
普通だったら考えられない事が起こってしまうのが、戦国時代なんでしょう。
今の日本は平和だと言われていますが、本当にそうだと思います。
世間は不景気だとかなんだとか、いろいろ言われていますが、そんなのは贅沢なんだと思えてしまいます。